2026年8月30日
朝の影が遅れてくる
朝の細い道で、影だけが少し遅れてついてくるように見えました。
朝の道は、まだ町のものになりきっていませんでした。
閉まったシャッターに光が斜めに当たり、昨日の続きみたいな影が壁に残っています。そこを歩いていると、自分の影だけが少し遅れてついてくるように見えました。
早すぎる時間
誰かとすれ違うには早すぎて、何かを忘れるには明るすぎる時間でした。
道の奥から風が来て、鉢植えの葉を少しだけ揺らします。その揺れを見たあとで、ようやく朝が始まったような気がしました。
地図に載っている道でも、時間によっては別の場所になることがあります。
この道はたぶん、その境目にありました。