2026年9月7日
川沿いの白い階段
川へ降りる白い階段は、使われていないのに誰かを待っているようでした。
川沿いの道に、白い階段がありました。
水面へ降りるためのものに見えるのに、途中で細い柵が道をふさいでいます。行けない場所へ向かう階段ほど、行き先をはっきり持っているように見えることがあります。
水の近く
川はゆっくり流れていました。
向こう岸の家並みは午後の光で少し薄くなり、手前の草だけが妙に近く感じられます。階段の白さは古びているのに、そこだけ時間から取り残されたようでした。
誰も降りられない階段なら、何のために残っているのか。
そう考えているあいだにも、水は同じ速さで通り過ぎていきました。